IELTSを受けてきました!

某所でIELTS(The International English Language Testing System)を受けてきました。



久々だったので、すべてが新鮮で、非常に興味深かったです。



日本英語検定協会とBritish Councilが手を組んだことも驚きでしたが、それにしてもID確認などセキュリティが段違いに厳しくなっていたことに驚かされました。



試験官の先生とテストの前後にちょっと話す機会があったのですが、アジアの国のどこかの会場で替え玉受験の不正があったらしく、それ以後受験者のID確認を果てしなく厳しくせざるを得なくなったようです。



先生方も携帯は持ち込めないとのことで、これはある意味では非常に残念なことですね。おそらく不正をした受験生は今後一切エントリー不可となってしまったことでしょう。



さて問題の内容です。それほど変わっていませんでしたね。



英検1級とほぼ同等のレベルなのではないでしょうか。



リスニングはIELTSの方がやや易しいのではないかという印象です。



所要時間は40分(そのうち10分間は解答用紙に回答を記入するための時間ですが)とやや長いですが、英検1級やETS系のテストのようなトラップがほとんどなく、秩序だてて順番通りに聞き取っていくタイプの問題です。



ただし、記述式ですので、スペリングに気をつける必要があります。



ReadingはIELTSの方が「設問の」難易度が高いでしょう。



特に、受験者を悩ませるのが、あの"True, False or Not Given"タイプの問題でしょう。



今回も紛らわしい選択肢のオンパレードでした。



IELTSの読解問題は大問3つを1時間で捌くというもの。



今回は①ロシアのバレエ史、②ニュージーランドのaquacultureについて、③才能ある人材に関するトピックという3本立てでした。



IELTSの場合は、見極めに時間がかかる選択肢が多いですので、時間は本当に厳しい設定となっています。



出題マテリアルや文章自体の難易度はそれほど違いはありませんし、writingやspeakingも同様ですね。



Writingでは、letter-writing skillはデジタル時代には消えてしまうかどうか、といった趣旨のもので、自分が運営させていただいているインターネット講座でもつい最近取り上げたばかりのテーマがそのまま出た形となりました。



ちなみに、IELTSのWritingセクションではタスクが2つあり、一つ目は150語以上でグラフなどについてreportを作成するタイプの問題が、二つ目は250語以上で社会的なトピックについてessayを作成するタイプの問題が出題されます。



Speakingでのトピックは、「貴方がリラックスできるものについて述べよ」的な内容でした。



一般的な会話からテストがはじまりますが、お題について1分考える時間が与えられて、2分程度でパブリック・スピーチを行う点は、英検1級の二次試験とよく似ています。



IELTSの場合、社会的な内容もそうですが、身の回りの意外な盲点を突いてくることがありますので、「えっ、そんなこと考えたことない!」という状態にならないように、瞬間的に答えをひねり出す練習と、心の準備をしておく必要があります。



しかし、常日頃から英検1級を「基本トレーニング場」とされている方にとっては、IELTSは大変取り組みやすい対象となるのではないかと思います。



いきなりIELTSを受けたり、ブリテイッシュ・カウンシルのIELTSコースに通うのもいいと思いますが、趣味と実益を兼ねて、かつIELTS対策を兼ねて、徹底的に英検1級に取り組むことが非常にお勧めです。



IELTSの場合は評価スケールがどちらかというと"TOEIC的"です。



英検1級をTOEIC的に採点するテスト、と捉えることもできるかと思います。



TOEIC990に相当するのがIELTSで言うと9.0のoverall band scoreということになるでしょうか。



ただ、WritingとSpeakingというoutputのセクションでのアセスメントに相当足を引っ張られる形で、総合スコアがだいぶ下がるケースが多いのではないかと思います。



受験者が取りたいスコアは6.5だったり、6.0あたり、あるいは7.0、できれば7.5、というところでしょうか。



日本人受験者で8.0以上を獲れる方は非常に少なくなってくるでしょうね。



今回久しぶりにIELTSを受験してみて改めて感じたのが、基本トレーニング場としての英検1級の汎用性の高さ、です。



英検1級に取り組むことによって、間違いなくIELTS・TOEIC・TOEFL・国連英検・工業英検などの難関とされるテストが簡単に感じられるようになります。



一次免除などを使わずに、ボキャビル代わりに毎回一次試験から受けるトレーニングも大変有効だと思います。



英検1級を基本英語力養成のベースキャンプと捉え、まずはその周辺の英語力を自分の血肉にしてしまうことは、例えばIELTS攻略などにとっても非常に有効な学習対策の一環となるでしょう。



TOEICにも優れた点があるとは思いますが、TOEICだけ、あるいはTOEICのS/WテストとTOEICとのコンビだけを基本トレーニング場にすることは、英語力に偏りが出る危険性があると思います(英語試験を主体とした英語力強化そのものが、非常に偏った英語力養成につながっている可能性もありますが)。



TOEICを中心に据えたいのなら、少なくとも補強策として、同じETS系のTOEFLも必ず学習プロセスに組み込むようにした方が、力をさらに伸ばしていく上では望ましいのではないかと思います。



アカデミック系の英語にひたすら強くなりたければ、英検1級・TOEFL・IELTSの3本立てでもいいかもしれません。

Topic : 英語・英会話学習 - Genre : School

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